ハスカップって何?
主に北海道に自生する青紫色で細長い卵形の小さい果物。
名前はアイヌ語の「ハシカプ=枝のうえにたくさんなるもの」が由来。
強い酸味とほのかな甘みが特徴。
他の果物と比べて非常に栄養価が高いスーパーフードで不老長寿の果実と呼ばれています。
ハスカップの主な栄養素!
ハスカップにはどんな栄養が含まれているか見ていきましょう
アントシアニン
アントシアニン含有量は、ブルーベリーの約5~10倍とされています。
100gあたり約220mgものアントシアニンが含まれており、特に抗酸化作用の強い
「シアニジン」が多いのが特徴。
カルシウム
カルシウム含有量は、ブルーベリーの約5倍近くあります。
100gあたり約38mgで他の果物と比べてもトップクラスの含有量。
鉄分
鉄分はブルーベリーの約3倍、みかんの約8倍とされています。
100gあたり約0.6mgの含有量。
ビタミンC
ブルーベリーの約5倍、りんごの約11倍とされ、レモンよりやや多い量です。
100gあたり約44mgの含有量。
ハスカップを食べることで得られる健康効果
ハスカップは、豊富な栄養素と強い抗酸化作用により、さまざまな健康効果が期待できる果物です。
主な効果は以下の通りです。
アンチエイジング・美肌効果
ビタミンCやアントシアニンなどの抗酸化成分が、細胞の老化を防ぎ、肌の健康維持や美肌効果があります。
目の健康維持・視力サポート
アントシアニンが豊富で、視力改善や眼精疲労の軽減、眼病予防に効果があるとされています。
免疫力向上・風邪予防
ビタミンCが多く含まれており、免疫力を高め、風邪や感染症の予防に役立ちます。
血流改善・生活習慣予防
アントシアニンやビタミンEの働きで血流を良くし、動脈硬化や生活習慣病のリスクを軽減する可能性があります。
骨や歯の健康維持
カルシウムが果物の中でもトップクラスに多く、骨や歯を丈夫に保ち、骨粗しょう症予防にもつながります。
貧血予防
鉄分が豊富で、さらにビタミンCが鉄の吸収を助けるため、貧血予防に効果的です。
腸内環境改善・便秘予防
食物繊維が含まれており、消化を助けて腸内環境を整え、便秘の予防や改善につながります。
ストレス軽減・睡眠の質向上
ハスカップ茶などでは、ストレス軽減や睡眠改善の効果も報告されています。
肝機能改善・がん予防
強い抗酸化作用により、肝機能の改善や、がん予防の効果も期待されています。
ハスカップの健康効果を最大限に活かす調理法
生食が最もおすすめ
新鮮な生のハスカップをそのまま食べることで、ビタミンCやアントシアニンなどの抗酸化成分を効率よく摂取できます。
冷凍保存でも栄養が保たれる
ビタミンCは冷凍しても1年ほど減少しないため、旬の時期に冷凍しておき、必要なときに解凍して食べるのも効果的です。
ヨーグルトやグラノーラと組み合わせる
ヨーグルトに加えると酸味がまろやかになり、腸内環境の改善や満腹感の向上が期待できます。グラノーラやナッツと合わせることで食物繊維も強化されます。
酸味が気になる場合
酸味が苦手な場合は、シロップ漬けや酢漬け、塩漬けにすると食べやすくなります。
ただし、糖分や塩分の摂りすぎには注意しましょう。
バナナや蜂蜜など甘みのある食材と一緒に摂取すると、酸味が和らぎ食べやすくなります。
ジャムやソースなど加熱加工するとビタミンCが減少するため、できるだけ加熱を控えた調理法がいいでしょう。
生食や冷凍、ヨーグルト・グラノーラとの組み合わせが、ハスカップの栄養と健康効果を最大限に活かす調理法です!
まとめ
ハスカップは、豊富な抗酸化成分によるアイチエイジング効果があり、これらが細胞の老化を防ぎ、肌や体の若々しさを保つ働きがある。
さらに、カルシウムや鉄分、食物繊維も豊富で骨や歯の健康維持、貧血予防、腸内環境の改善など、
全身の健康をサポートする栄養素がバランス良く含まれている。
このような栄養価の高さと抗酸化作用から、古くはアイヌ民族にも「不老長寿の薬」と珍重されてきた果物。