子育てと実家暮らし、そしてセカンドハウスという選択
子供がまだ小さい頃に離婚し、
働きながら育てていくため、私は実家に戻りました。
仕事と子育ての両立は想像以上に大変で、
両親がそばにいてくれたことは、本当に心強かったです。
子供の面倒を見てもらえる安心感があったからこそ、
私は仕事を続けることができました。
そうして気づけば、
子育てをしながらの実家暮らしが当たり前になり、
「いつかは自立しないと」と思いながらも、
その“いつか”を先送りにしたまま年月が過ぎていました。
実家暮らしのメリットとデメリット
実家暮らしのメリット
実家暮らしには、たくさん助けられた面があります。
- 子供の面倒を見てもらえ、安心して仕事ができた
- 家賃がかからない(生活費や光熱費は負担していました)
- 食事・洗濯・掃除などを分担できる
- 家に人がいる安心感
- 体調が悪いとき、家事を任せたり看病してもらえる
特に子育て中は、「ひとりじゃない」という安心感が何よりでした。
実家暮らしのデメリット
一方で、長く続くことで感じるようになったこともあります。
- 自分ひとりの時間がほとんどない
- ずっと一緒にいることで、イライラしやすくなる
- 親の生活リズムに合わせなければならない
- 家の中でも常に遠慮が必要
- キッチンは母がメインで使っており、自由に使いづらい
- どこかで「甘え」が出てしまう自分への違和感
感謝している気持ちはあるのに、
思いやりを持てなくなる自分が嫌になることもありました。
実家暮らしが続いていた本当の理由
実家を離れられなかった理由は、ひとつではありません。
子供が成長し社会人になったあとも、
まだ元気とはいえ高齢になってきた両親の存在が気がかりでした。
何かあったとき、すぐに動ける距離にいたい。
その気持ちは年々強くなっていきました。
さらに、長年一緒に暮らしてきた飼い猫が高齢になり、
介護や通院が必要な時期が続きました。
病院代の出費もかさみ、
「今は自分のためにお金を使う余裕はない」と感じていたのも事実です。
子育て、親、ペット。
常に誰かを優先する生活の中で、
自分のことは後回しになっていました。
セカンドハウスを借りた理由
そんな生活に変化が訪れたのは、
子供が独立し、社会人として巣立っていった頃でした。
子育てが終わった今、
「私はこれまで何をしてきたんだろう?」
「これからは、どう生きたいんだろう?」
そんな問いが、ふと頭をよぎるようになりました。
同じ頃、長年寄り添ってきた猫が天国へ旅立ちました。
寂しさは大きかったものの、
介護や通院の日々が終わり、毎月かかっていた医療費もなくなり、
ほんの少しだけ気持ちにも家計にも余裕が生まれました。
しかし、その入れ替わりのように、
今度は親が歩くのが大変になったり、介助が必要になったりと、
新たな心配事も増えていきました。
完全に家を離れることはできない。
でも、この先の人生には「自分の時間」も必要。
そう考えたときに出会ったのが、
実家の近くにある賃貸物件でした。
- 実家から徒歩10分
- 新築ワンルーム
- 家賃は管理費込みで5万円台
この条件なら、
親のそばにいながら、自分の居場所も持てる。
「これなら私にもできる」
そう思い、この家をセカンドハウスとして借りることを決めました。
この物件を選んだ理由
新築なのに相場より少し安い家賃。
理由ははっきり分かりませんが、事故物件ではありません(笑)
セカンドハウスなので、広さは求めていません。
ワンルームで十分。
むしろ、掃除や管理が楽な方が私には合っていました。
セカンドハウスを持って変わったこと
自分だけの空間と時間を持てるようになり、
心に余裕が生まれました。
実家にいるときのようにイライラすることが減り、
両親にも穏やかに接することができるようになったのは、
自分でも意外な変化でした。
小さな部屋ですが、
秘密基地のようでワクワクします。
週末、セカンドハウスでの過ごし方
週末は、こんなふうに過ごしています。
- 静かな部屋で映画を観る
- ヨガマットを敷いて筋トレや軽い運動
- 観葉植物の手入れ
- 一人鍋など、気楽なひとりごはん
誰にも気を使わず、
「何もしない時間」を楽しめるようになりました。
まとめ
セカンドハウスを持ったことで、
ようやく一人前になれたような気がしています。
家賃はかかりますが、
毎月ちょっとした旅行に行っていると思えば、
この時間はとても贅沢で、大切なものです。
自分にも、親にも、
少しだけ優しくなれる。
50代からのこの選択は、
私にとって「間違っていなかった」と思っています。

